「Romance de Paris ーディディエ外伝ー中日版」 脚本 |
望みの果て… 「Romance de Parisーディディエ外伝ー中日版」 新しい旅立ち (本編エピローグより) 朝のパリを、行き交う人々に混じって、旅支度のディディエとパトリシアが登場する。 何処か戸惑いながら、少し前を歩く妻を見つめて立ち止まるディディエ。 そんな、彼に気付いて振り返って立ち止まる、パトリシア。 パトリシア「どうかしたの…!?」 ディディエ「いや、何でもない…。」 パトリシア「(明るく微笑んで)」 ディディエ「何か可笑しい事でも…!?」 パトリシア「いいえ、貴方は、やっぱり変わっていない、あの頃のままだった。それが嬉しいの。」 ディディエ「あの頃…!?」 パトリシア「そう、あの雨の日の震えた子犬のような。」 そう言われて、ディディエ困惑して照れくさくなる。 ディディエ「そうか、変わってないか…。 あの雨の日に今日のような暖かな陽射しを想像する事も出来なかった。 それ程、俺はいろんな事に飢えていたんだろうな…。」 パトリシア「ディディエ…。」 静かな、雨の音と屋敷内のサロンを思わせる音楽が流れてくる。 上流階級に生きる人々と、低下層に近い労働者達の対照的な場面へ移動していく。 ずぶ濡れの野良犬(ディディエとシルヴァンの出逢い) 紳士、淑女が踊る中を、まだ十代の頃のヴァンサンが奥様方や、年頃の娘達に阻まれながらも、 プレイボーイ気取りで、通り抜けていく。 そんな息子を、無念そうに見送り、屋敷を出るシルヴァン。一旦退場 外は、労働者達の工場近く。働ける事はありがたいが、生活は楽にはならないと皆嘆いている。 労働者達『仕事が あるだけ まし』 『そう』 『働ける だけ まし』 『そう』 『わかってる わかっているけど もっと金があれば 生まれが 育ちが 良ければ こんな所にいやしない こんな生活 もう嫌だ』 『上を見れば切りがないが 上の奴らは 俺達を見て何も思わないのか 俺達の働きが 自分達を支えていると 所詮俺達は 働いて 働いて 人生を終えるのか』 労働者達の嘆きと、怒りの歌とダンス。雨の音がそれに重なる。 その輪の中から、何か大事そうに抱えた、工員服の十代の頃のディディエが登場する。 ディディエ『嘆いて何になる 生まれを悔やんで何になる 俺は 負けない 俺はこんな生活から抜け出してみせる 俺は 俺の力で この手で 夢を光を手に入れてみせる』 労働者達に取り囲まれる、ディディエ。一旦姿が見えなくなるが、そこから飛び出してくる。 彼の意志と、労働者達の怒りや、憤りをダンスにして表現。 そのまま、数人の工員仲間が残って、ディディエを取り囲んでいる。 工員1 「ディディエ、給料出た筈だよな…。」 工員2 「お前の親父に、俺達金貸してるんだ、返してくれないかな」 ディディエ「冗談言うなよ、親父は親父。あんな奴の借りた物。何で俺が返さなきゃならない」 工員3 「親子だから…だよ」 ディディエ「(近くに居た工員に、唾吐いて)親らしいことしてもらって無いんだ。 子供らしいことする必要は無いね…。」 工員達一斉に、飛び退いて。 工員3 「馬鹿野郎!!親が親なら、子も子もだぜ、礼儀がなっちゃいない。」 ディディエその隙に行ってしまおうとする。 工員1が、ディディエが懐に何か大事そうに抱えてるのを、見つける。 工員1 「ディディエ、お前何持ってる!?また、本か…!?」 工員2 「俺達が、今更勉強したって何になるんだ、上の奴らと同じように学校へでも行く気か!?」 工員達、遠慮無く馬鹿にした笑い。 ディディエ「学んで、知識を身につけて何故悪い。 俺はお前達とは違う、こんな所から絶対に抜け出してみせる。」 馬鹿にされて、工員達に突っ込んでいくディディエ。片手はしっかりと本を握りしめて雨から守りながら。 しかし、そんな彼に普段の苛立ちや、鬱積をぶつけるように、工員達のいたぶりが始まる。 足をかけ、転ばそうとする者。危うく落としそうになった、本を取り上げてしまう者。 取り戻そうと、飛びかかっていく、ディディエ。 相手は、多数。ディディエは1人。勝てる喧嘩では無かった。 そんな騒ぎを、数人の取り巻きと一緒に見ている者が居た。 シルヴァンで、ある。事の成り行きを見守りながら、ディディエが最後本を身体で守って、 うずくまったのを、皆に足蹴にされ始めて漸く、止めに入る。 シルヴァン「もう、良いだろう。止めなさい」 取り巻きが、気付く前に彼はディディエに声をかけていた。静かにしかし他を圧倒する強さを持って。 シルヴァン「この男の父親が、借りた金に足りるかな!?」 と、財布から金貨を一枚ずつ出して工員達に投げてよこす。 工員達は、我先に拾ってディディエに、捨て台詞を残して退場してしまう。 取り巻きに合図して、彼等も一旦退場。 ディディエとシルヴァンだけになる。 シルヴァン「お前、名前は…。」 ディディエ「ディディエ。金は…返せない。返して欲しかったら親父に言ってくれ。」 シルヴァン「(笑って)私は…、ディディエ。お前に投資したつもり何だがな…。」 ディディエ「投資…!?」 シルヴァン「そうだ、お前勉強がしたいのか!?」 ディディエ「ああ…。」 シルヴァン「何のために…!?」 ディディエ「俺は、ここから出たい。ここから出て上に誰よりも上に行きたい。」 シルヴァン「その為には、知識が学歴が欲しいか…。」 ディディエ「そう、でも学歴は無理だ…。知識だけでもあれば、チャンスはものに出来る。」 ディディエの上に少しでも高みへと望むその瞳に、シルヴァンは昔の己を見ていた。 シルヴァン「私と、来るか…!?」 ディディエ「何処へ!?さっきの金の替わりに、ただ働きでもさせようって魂胆か…!?」 シルヴァン「そうとも言えるが、そうじゃない。私と来るなら学ばせてやる。」 ディディエ、理解出来ていない。 シルヴァン「私は、この会社のオーナーだよ。」 ディディエまだ、現実の外でシルヴァンの声を聞いている。 シルヴァン「私の、夢をお前なら…。お前が望むものを、私なら与えてやれるかも知れない。来るか…。」 ディディエ「石油会社アラカト社 社長 シルヴァン・シュバリエ。」 シルヴァン、静かに頷いて。ディディエに背を向けて歩き出す。 ディディエは、まるで夢の中のように、それでもしっかりした足取りで立ち上がり、 シルヴァンの後ろから付いていく。 これが、総ての始まりとなる、2人の出逢いであった。 シルヴァンの屋敷。パトリシアが1人父親の帰りを待っている。 淋しげに、不安げに…。 パトリシア『作り物の幸せは 要らない 作り物の笑顔は 疲れてしまった 私の心も 自分で 自分が わからない 暖かな 温もりが 家族の幸せが 当たり前の事なのに 私はわからない』 パトリシアの淋しさを訴えるようなソロ。 そんな中で、シルヴァンの帰宅を知らせる合図がある。 シルヴァンが登場する。パトリシアが駆け寄り抱きしめる。 パトリシア「お父様、おかえりなさい。工場の視察と聞いて心配していました。」 シルヴァン「何が、心配何だね…。」 パトリシア「だって、お母様があそこは、危険な人達が働いて居るって…。」 シルヴァン「危険ね…(苦笑)しかし、ああ言った所で働いてくれる人達が居るから、 私達は生活が出来るんだよ。」 パトリシア「はい、お父様。」 パトリシアは、素直に父親の言葉を受け入れる。 シルヴァン「パトリシア、私は一つ拾いものをしてきたんだが、それの面倒を見てやってくれるかな!?」 パトリシア「拾いもの!?子犬とか、子猫!?」 シルヴァン「そうだな、野良犬だ…。入ってこい、ディディエ。」 シルヴァンに、呼ばれて、ずぶ濡れのまま、ディディエが登場する。 流石に、屋敷の豪華さに気後れして、落ち着かない様子。 そんな、彼を見たパトリシアは パトリシア「まぁ、本当に野良犬の子犬だわ。ずぶ濡れで風邪を引いてしまう。 誰か、誰かタオルを綺麗な乾いたタオルを持ってきて。泥を落とさなければ、お湯と温かな飲み物も…。」 と、奥に居る屋敷の使用人達に、声をかける。 何人かが、タオルやお湯を持って登場する。 真新しくて、柔らかい白いタオルに、ディディエをくるんでしまう、パトリシア。 戸惑い、されるがままのディディエ。 シルヴァンは、そんな2人を微笑ましく見ている。 そこへ、騒ぎを聞きつけた、ヴァンサンが登場する。 ヴァンサン「親父、帰って居たのか。また何を拾ってきたかと思えば…。」 ヴァンサンの登場に、ディディエは警戒心を起こして、敵対心を剥きだしにして睨みつける。 ヴァンサンは、気付かないそぶりで、 ヴァンサン「親父の気まぐれだと思うけど、あの人にまた叱られ無いと良いけどね。 屋敷のやっかい者は、俺1人でもうんざりしてる、みたいだから。」 と、言って立ち去ろうとする直後に、シルヴァンの正妻。パトリシアの母親が登場する。 正妻 「貴方、またおかしな者を連れて来たの!!私に隠れて…。」 シルヴァン「私は、この男に知識を学ぶチャンスを与えたいだけたよ。昔の私に似ていると思わないか…!? パトリシアに、家で出来る勉強を頼んで、私は仕事を教えたいと思っている。 この男が、ディディエが、どう変わるか楽しみ何だよ、それに…。」 シルヴァンが、話終わらない間に、ヴァンサンは退場していた。 パトリシアは、両親の不仲を心配そうに、見守っている。 ディディエの傍らで…。 正妻 「昔の貴方…!?(侮蔑と軽蔑の眼差しで)そうね、飢えた目をしているは、きっと何もかもに…。 気分が優れませんの、失礼します。」 パトシリア「お母様…。」 母親にすがりつきたい気持ちを、押さえるように不安を堪えるように、 ディディエの腕をしっかりと掴んでいた。 そんな彼女を、無意識に守りたいという想いが、ディディエの中で芽生えていた。 光と影と風(パトリシア・ディディエ・ヴァンサン) 上流階級のサロンよりは、華やいだ空気が流れている。 パーティ会場。正妻の主催による、シルヴァンとの結婚記念日を祝う席である。 シルヴァンは、内心は渋々ながら、こういった場所も商談に役に立つと心得ていた。 正妻をエスコートしながら、出席者にお祝いの言葉をかけられながら、過ごしていた。 淑女 1 「おめでとうごさいます。ご結婚されて何年になられますの!?」 正妻 「早いもので、20年になります。 夫が仕事仕事で子供は、娘しか居ませんが、幸せに過ごしてこれましたわ。」 彼女は、あくまでもヴァンサンの存在は、否定し続けていた。 淑女2 「そうそう、娘さん。お嬢様のパトリシア様、そろそろ良い方はいらっしゃいませんの!?」 紳士1 「そうだな、今後の会社の事もあるし、早く身分のしっかりした男性と引き合わせるべきだ。」 シルヴァン「ご心配には、およびません。あれはあれの、好きになった男が一番と考えています。 それまでは、手許から放す何て、とても、とても…。」 淑女1 「でも、本人の気持ちと言っても、会社の事は、どうなさるおつもりなのです…。」 シルヴァン「私には、私の考えがありますので、ご心配には及びません。」 正妻の取り巻きとも言える人々の、社交辞令に混ざった言葉の毒に、うんざりしていた。 そこへ、パトリシアをエスコートして、まだこういった場所は不慣れと分かるディディエが登場する。 パトリシア「お父様。お母様。」 2人と、軽く抱き合い。 パトリシア「ご結婚20周年。おめでとうございます。」 当然の自然な立ち振る舞いに、その場の人々は見惚れ感嘆の声が漏れる。 ディディエは、眩しいものを見るように、見つめていた。 正妻 「ありがとう、パトリシア。貴女何故彼をエスコートに連れてきたの!? 場違いと言う事は承知なの!?。」 パトリシア「お母様!!。」 およそ借り物のように、周囲から浮き上がったディディエの存在に人々は好奇と蔑みの眼差しで眺めていた。 シルヴァン「止めないか…。ディディエを連れてきて良いと許可したのは、私だよ。 こう言った場にも慣れて行かないと、困るだろうからな…。」 ディディエとパトリシア。ほっとして目を見交わして。 パトリシア「お父様。」 シルヴァン「パトリシア、礼儀作法や、こういった場での対応はしっかり教えてくれてあるだろうな。」 厳しい言葉だが、娘を自分が見込んだ男を信じているからこそ言える言葉でもある。 パトリシア「はい。」 シルヴァン「それなら、良い。楽しんで行きなさい。」 音楽が流れる。それぞれがパートナーの手を取りダンスの輪が出来ていく。 ディディエも少し躊躇いながらパトリシアの手を取る。 素直に応じて、輪の中へ入っていく。 輪の中から、ヴァンサンが登場する。おしゃれに装って、輪の間をすり抜けながら、シルヴァンの元へ。 ヴァンサン「親父。結婚おめでとう。」 シルヴァン、まさかヴァンサンが、祝いの席に来るとは思っていなかったので、少し驚くが嬉しい。 シルヴァン「ヴァンサン!!ありがとう。」 軽く、握手をして少し話をしている。何が可笑しいのか、2人共笑っている。 正妻は、無視されて面白くない。 シルヴァン「お前も、少し楽しんでこい。」 ヴァンサン「ああ。」 ヴァンサンは、特定の女性とは来なかったので、踊りの輪の中から次々と相手を奪いながら、踊っていく。 そんな、ヴァンサンに気付いて、踊り輪から抜ける。ディディエ、パトリシアもそのまま彼の傍らに立つ。 紳士1 「あれが、シルヴァン氏の子息か。」 紳士2 「そう、だが母親は彼の愛人。いわゆる妾腹ってやつさ。」 紳士3 「それで、奥方は彼の登場が面白く無い訳だ。」 紳士2 「あぁ、シルヴァン氏は出来ることなら、自分の事業は息子に…と、考えているだろうしね。」 紳士1 「奥方はそれを、阻止したい。娘にせめて娘婿にか…。」 紳士3 「だが、娘は今得体の知れない男に夢中かも!?」 男達のあわよくば、自分達も利益に預かろうと人間関係を探りながら、駆け引きを繰り広げていた。 淑女1 「ご覧になりました。奥様の怖いお顔(笑)。」 淑女2 「失礼ですわよ。」 と、たしなめながら、やはり笑っている。 淑女3 「お妾さんの息子が、気に入らないんでしょうね。」 淑女2 「でも、いつ見ても、良い男ですわ…。成長すればもっと多くの女性を泣かせる事でしょうね。」 淑女1 「そうね…。でも、私はあちらのパトリシア様が連れてきた男が気になりますわ。」 淑女3 「野性的って言うのかしら!?見かけないタイプで、また別の危険な香りが魅力的。」 女達は口々に男の品定めをしている。夫が居ても火遊びは別物と心得ていた。 ディディエが激しい瞳で、ヴァンサンを見つめている様子に、パトリシアは耐えられなくなる。 パトリシア「ディディエ…。」 縋るような眼差しに、我に返って。 ディディエ「何…!?」 パトリシア「外へ行きましょう。人に酔ったかも…。」 ディディエ「あぁ、俺も…。」 パトリシア「(ディディエの口に指を人差し指を当てて)わたし。でしょ。」 ディディエ「はい、パトリシア先生。私も初めての場で疲れました。お供いたします。」 おどけて、2人の気持ちが近い事が分かる雰囲気。 パトリシアをエスコートして、2人はバルコニーへ移動する。 外は、綺麗な月と星空。 大きな夢 小さな夢(ディディエとパトリシア) ディディエとパトリシアの2人だけになる。音楽は、遠くに聞こえている。 パトリシア「ディディエ。貴方、ヴァンサンが嫌い!?」 短刀直入に聞かれて、驚く、ディディエ。だが素直に。 ディディエ「好きじゃない。」 パトリシア「何故!?私の弟よ。」 ディディエ「君の弟だから…かもしれない。」 パトリシア「ディディエ…。」 ディディエ「家柄。身分。財産。俺…じゃない。私には何もない。 だけど、パトリシア、君やヴァンサンには、それが、生まれたときから約束されてる。 それを羨むな…と、言う方が無理何だよ。」 自分で言いつのりながら、自分が見窄らしく、惨めな存在に思えてきた。 パトリシア「ディディエ。自分を否定する事は無いわ。お父様も昔は貴方の様だった。 でも自分の夢は持ち続けた。諦めないことが大切じゃ無いのかしら!?」 ディディエ「夢か…。夢は誰よりも何よりも高みに登ること。 俺を馬鹿にした連中を俺の足元にひれ伏させてやる。」 パトリシア「貴方は、大きな、大きすぎる夢を持っている。男の人ってそうなのかも知れないわね。」 ディディエ「パトリシア。君は…!?」 パトリシア「私は、ささやかな、小さな夢。愛する人と愛する家族と幸せになりたい。 いつも微笑みがあるような。」 ディディエ「パトシリア…。」 言葉でなく、お互いの気持ちは理解していた。しかし障害が大きい事も理解していた。 ディディエ「パトリシア。何年か経って、私が貴女に相応しい力を身につけたら、その時まで…。」 パトリシア「ディディエ!!嬉しい。待ちます、貴方の手助けも今以上に出来るようするわ。 その時にお父様とお母様の…。」 ディディエ「了承が頂けるように、努力します。」 また、少しおどけているが、その瞳は真剣だった。 2人見つめ合い、自然と重なり合う。静かなキスシーン。 そのまま、ヴァンサンの場へ移動していく。 夢を持たないこと(ヴァンサン) 彼も、人の熱気から逃れて、外へ一階中庭へ出てきていた。(バルコニー下と思われる) ヴァンサン「パトリシアに好きな男が出来たか…。しかしそれがあのディディエとわね…。」 何か、考えているが途中で止めてしまう。 ヴァンサン「まぁ、親父が連れてきた男だ、見込みがあるんだろう。俺と違って…。夢か俺は夢は見ない。 夢は持たない。今をそれなりに生きられるなら、満足だよ。」 何処か、自分に言い聞かせるように、自分で自分に、そして他人にも興味を持たないように、 そう言っているように聞こえる。 ヴァンサン『生まれて 来た その事実だけで良い 生きていく事は たいして難しくは無い 1人で生きる 1人だから 生きられる 夢を 見るより 見ない方が 楽なんだから』 夜の闇と、それすらかき消すように、音楽が大きくなりながら。 場面が変わる。 |
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